Q.ネットバンクとネットバンキングの違いとは?

ネットバンクに口座を開こうかと思っているのですが、どうも、よく分からないことがあります。

ネットバンクについて調べていると、ネットバンクという言葉とネットバンキングという言葉が出てきますが、この違いがよく分かりません。

同じものと考えていいのでしょうか?

あと、○○ダイレクトというのもいくつか見かけたのですが、これについては、どうなのでしょうか?

A.厳密に言えば、違うもの

ネットバンクとネットバンキング、それにダイレクトという言葉についてのご質問ですが、以下に順を追ってご説明します。

まず、ネットバンクとネットバンキングについてですが、これは、厳密に言えば、違うものです。具体的には、以下のようになります。

ネットバンク

インターネット専業銀行。最初から、インターネットを中心に取引する前提で設立されている。ネット銀行と呼ばれることもある。

ネットバンキング

インターネット専業銀行ではなく、普通の銀行のサービスのひとつ。その銀行のサービスなどを、インターネットを使って利用することができる(当然、取引もできる)。インターネットバンキングとも言う。

このように、ネットバンクというのは、インターネットで取引を行なうために設立された銀行のことです。

そして、ネットバンキングというのは、いわゆる普通の銀行が、その銀行のサービスなどを、インターネットでも利用できるようにしたものです。

ただし、これらは厳密な区分であって、実際には、ネットバンクのインターネット取引もネットバンキングと呼ばれていることが多いです。

ただし、ネットバンキングをやっている普通の銀行を、ネットバンクあるいはネット銀行と呼ぶことは、まず、ありません。

次に、ダイレクトという言葉についてご説明します。

ネットバンキング関連で出てくるダイレクトという言葉は、ダイレクトバンキングという言葉から来ています。

では、ダイレクトバンキングとは何なのかということですが、これは、普通の銀行のサービスなどを、電話やインターネット、あるいは携帯電話などで行なえるようにしたものです。

ネットバンキングと違うのは、電話によるテレフォンバンキングや、携帯電話によるモバイルバンキングも含んだ、比較的、幅の広い言葉だということです。

たとえば、ゆうちょ銀行のダイレクトバンキングは、ゆうちょダイレクトと呼ばれていますが、このゆうちょダイレクトでは、パソコンでインターネットからアクセスする以外に、スマートフォンや携帯電話、それに電話・FAXでも、ゆうちょ銀行の口座にアクセスすることが可能です。

このように、ダイレクトという言葉が使われている場合には、ネット以外の利用方法も含まれている場合があるということです。