Q.定期預金と定額預金はどう違うのでしょうか?

A正確には後者定額預金と言う商品名は無く、定額貯金と言う商品名になります。
そもそも定期預金は銀行が、定額貯金はゆうちょ銀行が使用している名称でその内容自体は大差ないと言われますがやはり少し違います。

そもそもゆうちょ銀行が民営化される前から銀行では預金、郵便局では貯金と預け入れるお金の名称が違います。

定期預金には色々な種類がありますが、ゆうちょ銀行の定額貯金と言うと一般的には最長10年で3年までは6段階の段階金利、6か月以降はペナルティ無しで解約が可能ですがそれ以前に解約すると解約利率が適用されると言う商品を指し、半年複利です。

預入金額は下は1000円から上は300万円まで8段階に分けて入れておける金額が決まっており、10年経過後の金利は通常貯金と大差なくなります。

定額貯金と言う名前はゆうちょ銀行の商品名で、他の商品としてはほぼ同じ内容で自動貸し付けが可能な担保定額貯金、積立式の自動積立定額貯金があります。

全てが半年複利、6カ月以降の解約はペナルティ無し、自動積立以外の定額貯金はマル優が利用可能です。

因みにマル優とは、障害者の方等を対象とした少額預金の利子に対する非課税制度です。

これが使えない預貯金の利子には20%の源泉徴収課税があります。

ゆうちょ銀行には面倒な事に定期貯金と言う商品まで存在します。

ゆうちょの定期預金はいつでも解約出来ますが、いつ解約しても中途解約利率が適用され1カ月から3年未満までが単利、3年以上が半年複利が一般的です。

特徴のある物と言えば、ニュー福祉定期貯金でしょうか。

これは、障害者年金や遺族年金等の所定の年金受給者や、年金受給資格を持たない1926年4外1日以前生まれの在日外国人の方向けの1年間の定期貯金で、通常の一年定期の金利に年利0.25%を上乗せした金利が付き、マル優利用可能ですが継続は出来ません。

上記の上乗せ金利はマル優利用で課税されない場合の金利です。

貯金者の条件からしてマル優利用可能な場合が多いので知らずに、または忘れていて利用しないとせっかく金利が高めなのに損をしてしまう事になりますので注意が必要です。

では銀行の定期預金はどのようなものがあるかと言うと、これは細かくは銀行によっても変わってきたりするので一般的なものでご説明すると、よく聞くのがスーパー定期

一般的には単利と複利の適用条件はゆうちょの定期貯金と同じで、解約時のペナルティも同じ場合が多いです。

大きなお金が入った時に恐らく考える人が多くなる大口定期は基本的には預入金1000万円以上から1円単位、単利のみマル優不可ですが、固定金利であり金利の交渉が可能な場合があります。

中途解約のペナルティは大抵がスーパー定期と同じです。

短めの定期で比較的お手軽に試せるのが、期日指定定期預金で1年以上預けていればその後の解約はペナルティが無く、1か月前から満期日指定が可能で1年複利、最長3年の定期預金です。

似たような商品でも銀行によってそれぞれ特徴を持っていますし、金利で選ぶのもそれなりに大事ですが中途解約時のペナルティについてもキッチリ確認しておいた方が安心です。

絶対その満期まで降ろす必要がないと断言出来るのであればペナルティは余り気にならないかもしれませんが、今は満期まで降ろすことは考えられないがもし何かが起こったら必要かも
と言うお金を預金するのであればペナルティの低い商品を選んだ方が気分的にも「何かあった時降ろせば良い」と思えるだけ安心感は高くなるでしょう。